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僕と妻の2010年、年末の奇跡 致死率75%からの生還

2011.01.25.Tue.11:43
昨年11月30日に最愛の家内が脳内出血で倒れました。
とるものもとりあえず病院に駆け付けますと
沢山のチューブに繋がれた家内がICUに運ばれる所でした。
主治医に急ぎ呼ばれCT画像を前に説明を受けます。
次々に代わるCT画像に出血箇所が白く現れます。
主治医が矢継ぎ早に説明します。
出血箇所の大きさは3センチ×5センチ・・・
出血の大きさから言って深刻です。
出血箇所の縁の黒い部分が浮腫です・・・
脳は一度、損傷を受けると二度と元には戻りません・・・
浮腫(はれ)の戻り具合によりますが、
深刻なマヒが残ります・・・
画像では出血箇所が左に見えますが、実際は右側です・・・
左がマヒします・・・
言語をつかさどる部分は大丈夫です・・・


軽い眩暈とともに私の視界が段々と狭くなります。
まるで楽しかったお芝居に緞帳が静かに降りる様に
この時、自分の体が小さく収縮するのを感じます。

主治医の説明が、遠い所から聞こえます。
明日、手術するかも知れません・・・
ご主人・・・「野球の長嶋さんの様になるのを覚悟して下さい。」

心の中で叫びます。
家内には寝たきりの実母がいるんです!
来年の3月にはまた孫が出来るんです!
なんとか助けてやって下さい!

暗澹たる気持ちでICUに入り言葉をかけますと
喋れるのですが、私の手を握ることが出来ません。
左足も動きません・・・

それから数週間
言葉では表現できない様な苦悩の毎日を過ごしました。
若い日に、そっと私の頬をなで、抱きしめてくれた彼女の手が・・・
なにより息子二人を抱きしめ育てた手が、もう動かないと思うと
地下鉄の構内で、大勢の人が行き来する交差点で
感情のコントロールが出来ず、涙する私が居ました。
私がこんなに苦しんでいるのにテレビでは馬鹿な役者の愚行を
繰り返し繰り返し放送しています。日本は何時ごろからこんな馬鹿な国に
なってしまったんだろう・・・
くだらない事にも敏感になっていました。

しかし・・・
奇跡が起きたのです。
浮腫の引き具合が良かったのか?マヒした家内の左手も左足も再び動き出したのです。
足の動きは、ましなのですが、手の動きは実にぎこちなく自分の思った所へは
なかなか思う様には動きません。
でも、主治医に言わせると「奇跡的」な回復で、普通なら左半身は動かず
相当のマヒが残って当たり前だったそうです。
主治医も身内の私達と相談、2週間のうち2回まで開頭を考えられましたが
この回復を見て開頭しても何のメリットも無くリスクを避けましょうと云うことで
投薬とリハビリの入院生活となりました。
致死率75%といわれる脳の出血から家内は奇跡的に生還したのです。

しかし・・・
奇跡は起きましたが、残念ながらその左半身は、もう過去の左半身ではすでに無く
マヒが残りました。
2010年11月30日を私は一生忘れないでしょう。
あの日から私たちは二人で一人、私の左半身は家内のものとなったのです。

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